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2013年9月30日月曜日

続、洋画コース展覧会お知らせ

第77回新制作展、第59回一陽展、第6回MARBLE展

 先週、多くの展覧会をお知らせしましたが、今週も引き続き通信関連者の情報をお伝えします。今日9/30から大阪で城野愛子先生の個展が始まりました。明日10/1からは京都で相見節子先生の二人展が始まります。先日東京で開催され、本日東京では最終日の一居教明先生が出品されている「新制作展」も京都に巡回しますね。また東京では古野恵美子先生が出品されている「一陽展」も始まります。少し時期は遅くなりますが、10/22からは通信卒業生(洋画、日本画、染色、陶芸)の有志によるMARBLE展が兵庫県立美術館 原田の森ギャラリーにて開催されます。まとめてご紹介しましょう。

一居先生から「新制作展」のコメントいただいていますので、まずそこから。





「 第77回新制作展が六本木・国立新美術館で始まりました。今回、通信教育部洋画の卒業生13名が入選をされました。その中には、毎回入選されている方や受賞経験のある方、また、この春卒業したばかりで初出品し、入選された方もおられます。皆さん、おめでとうございました。
 初日には入選者は勿論のこと、多くの卒業生の皆さんも会場に来て、作品を鑑賞しながら、お互いの制作活動のことや近況を報告する良い機会ともなりました。このような場に集まれたことで、それぞれのモチベーションも高まって居たように感じました。
 













ここで今回、入選された方々のお名前と新制作展の開催日程をおしらせします。

奥野多美子、甲斐美奈子、川口宣樹、河原條勝巳、神野隆起、
小西優子、阪田茂子、庄野美千代、田中秀二郎、辻野玲子、
藤川妃都美、谷中田和代、和気優周


第77回新制作展
■六本木・国立新美術館  2013・9/18〜9/30

巡回展
■ 京都・京都市美術館   
 2013・10/19〜10/29
■ 名古屋・愛知県芸術文化センター8Fギャラリー  
 2013・11/26〜12/1
■ 広島・広島県立美術館県民ギャラリー  
 2013・12/10〜12/15



 (古野恵美子先生出品の一陽展の案内状ですが、ごめんなさい画面が歪になって…)

「一陽展」10月2日(水)〜10月14日(月)
国立新美術館10:00-18:00 休館日10月8日/最終日15:00
古野恵美子先生は今回「会員賞」を受賞されました。おおめでとうございます!!!



さて最後に本学美術科を卒業されて、6回目の展覧会を継続されているMARBLE展です


2013年10月22日(火)ー27(日)
兵庫県立美術館、原田の森ギャラリー東館1•2階 
神戸市東灘区原田通り3-8-30 
TEL078801-1591

今週は先生方の展覧会も満載ですね。時候もいいですし、気のむくままお目当ての展覧会にどうぞお出かけください。

東京の国立西洋美術館ではミケランジェロの素描展が開催されていますね。バチカンにあるシスティーナ礼拝堂の大天井画のための素描で、主に人体が描かれているそうです。昨日、日曜美術館で紹介されていて、私はまだ見ておりませんが、ミケランジェロは女性を描く際にもモデルとしては男性を用いていたそうです。その男性素描をもとに女性に仕立てていく過程がデッサンで紹介されていました。とても興味深い話です。
先週までヴェネッイアに出かけていた私はアカデミア美術館で特別展のレオナルド•ダ•ビンチの素描を見る機会に恵まれましたが、日本でもミケランジェロの素描が見られるなんて、なんて幸運なんだろうと思います。
ヴェネツィアのダ•ビンチ素描展はアカデミア美術館が所蔵する26枚の素描作品が同館で実に33年ぶりに一挙公開で、さらにイタリア各地の美術館や大英博物館、ルーブルをはじめ世界有数のダ•ビンチの素描が一堂に会して、52点の素描、メモなどが見られます。本当にラッキーでした。どれも作者の息づかいが聞こえてきそうで、時代の壁が一挙に崩れていきました。素晴らしかったです!ベネツィアでビエンナーレをはじめたくさんの展覧会を見ましたが、そのなかでも珠玉の展覧会でした。2013年12月1日まで。(K.)

追伸。次回は通信洋画基礎最終報告、一年時授業をご紹介します。






 










2013年9月24日火曜日

洋画教員展のお知らせ


 今回は相見先生と陶芸家であるご主人山田修作氏の二人展のお知らせです。
また教員ではありませんが、皆さんのスクーリング担当をしております通学大学院院修了生・朝日奈保子さん、そして、短期大学時代の専攻科修了生・山景美季さんの二人の卒業生の展覧会紹介案内です。
 そのほかにも食欲の秋、行楽の秋とともに芸術の秋でもありますので、各所でたくさんの展覧会が開かれています。
 絵の上達にはなんといっても描くことですが、一方でできるだけ実際の作品を見ることも、制作態度や展示、技法の勉強にとって大変重要なことです。

 その他にも届いたDM等の簡単な案内をしておきますので、この機会におおいに勉強に励んで下さい。 

相見先生は京都の三条東大路を少し東へ行った北側、卒業生二人は大阪の西天満で一週間ずれますが同じギャラリーです。お近くの方は是非ご覧ください。(Y)



《 陶と絵画の二人展 【山田修作 相見節子】 》

日時:10月1日(火)~6日(日) 11:00-18:00(最終日は17:00まで)
場所:〒605-0033 京都市東山区三条通神宮道東入 artspace 東山
    ℡・fax.075-751-1830





《 朝日奈保子 展 》

日時:9月23日(月)~28日(土) 11:0-19:00 (土曜日は17:00まで)
場所:〒530-0047 大阪市北区西天満4-10-18 石之ビル3F ギャラリーeyes
    ℡&fax.06-6316-7703






《 山景美季 展》

日時:9月30日(火)~12日(土) 11:00-19:00 (土曜日は17:00まで)日曜は休廊
場所:場所:〒530-0047 大阪市北区西天満4-10-18 石之ビル3F ギャラリーeyes
    ℡&fax.06-6316-7703








その他の展覧会のお知らせ


 秋は展覧会のオンパレ―ド、つい先ごろも通信洋画の卒業生の方たちが三条御幸町の同時代ギャラリーで三人展をされており、オープニングより大変盛況の様子でした。

 中原先生の所属される二科展では、教え子で現在材料技法研究室を手伝っている篠原涼子先生と山岡明日香先生がダブル受賞など頑張っておられます。

 一居先生の話では新制作展の審査でも多くの通信卒業生の方が入選されているとのこと。ここには掲示していませんが、興味のある方はインターネットで検索して公募団体展の開催予定もチェックしてください。おおくの仲間が頑張っている様子は何よりの励みになります。

 今回のその他の展覧会は、先ごろ届いたDMなどの中でつい手元にあるもので造形大関連のものをピックアップしてみました。興味のある方は詳細はDMをクリックして大きくしてご覧いただくかご自分で検索をしてみてください。(Y)












ここからは京都の街中の催しです。













2013年9月14日土曜日

洋画2年次「人体油彩2ー塑像と油彩」授業報告

2年次基礎編「人体と塑像」紹介

9月の3日〜8日まで2年授業の「塑像と油彩」が行われました。
その授業風景を紹介します。最初の3日間を担当された一居孝明先生のコメントです。


「今年度最後となるスクーリング課題、【人体油彩2−塑造と油彩】が終わりました。

 粘土という素材は、誰もが子供の頃に手で触って何かを作った記憶があり、童心に返らせるものかもしれません。真剣に対象を見つめ、集中して黙々と作業する様子が印象的でした。

 今までに木炭デッサンを経験している人もいましたが、塑造を造った経験から、アウトラインで対象や空間を見るのではなく、塊として形を造っていくことの意味を理解して制作していました。対象の捉え方、表現の進め方、木炭という材料の使い方においても、様々な方法があることを知る機会になり、新鮮な気持ちで取り組めたと思います。
 
 前半3日間で体験した塑造と木炭デッサンで得たことを生かし、油彩を制作しました。中には色彩が加わることで少しとまどった人もいましたが、ほとんどの人が、対象を大きく立体的に捉える事を基本として制作出来ました。塑造で体感した粘土を着けていくような感覚で、絵の具をキャンバスにつけて制作する人もいました。全日程を通して、とても収穫の多い6日間だったと思います。担当教員としても皆さんの造形への姿勢と意欲に好感を持ちました。」

粘土を扱い、男性モデルを立体把握

人体のボリュームを肌で感じていく

塑像から木炭デッサンを行い、油彩に向かう前に形や構図を探る
前半3日間はこうして粘土と格闘しながらも、皆さん立派な塑像を形造られ、
引き続き、上の写真のようにモデルさんを熱心に観察しながら大判の木炭紙
デッサンを行います。室内は人体に陰影を落とすためにやや暗めの中で描きます。 

塑像とデッサンを見比べる
後半3日間は長谷川宏美先生の指導のもと、木炭デッサンをもとに油彩表現に入ります。
絵の具と粘土は全く違う素材ですが、一居先生のコメントにもありますように、塑像で体験した粘土を着けるように、キャンバスに油絵の具をどんどん着けて(のせて)いきます。立体把握のために体験した、塊を造る感覚が平面絵画表現にも生きてきますね。



上下写真は合評会時の完成油彩作品とそのデッサン

長谷川宏美先生による「人体塑像と油彩」授業の講評会
皆さんおつかれさまでした。 洋画の授業はまだまだ続きます。後期からは3年次、4年次の授業風景も紹介していきます。

先週ご紹介した城野愛子先生の個展の紹介欄で間違いがありました。訂正いたします。
城野先生の個展は今年11回目だそうです。10年ひとつのことを継続するのは大変なことですが、絵画制作は繰り返し行い、自分のなかにその経験を蓄積することがとても大事です。そういう先生方のお仕事を見る機会は貴重ですので、アートの秋、見に行きましょう!         
城野愛子先生個展 2013.9/30-10/5 天野画廊(大阪)


                  ではまた次回!(洋画研究室 K.)






2013年9月8日日曜日

洋画教員展覧会のお知らせ

 先週に引続き展覧会のお知らせです。
               
中島一平先生  13-♯23 窓からの光 oil on canvas 130,3x80,3   2013年

今回は先生方の展覧会です。洋画には多くの先生方がおられますが、それぞれに特色のある制作を行われて発表されています。今日は中島一平先生と城野愛子先生の展覧会を紹介いたします。

Painterilness (ペインタリネス)2013
ギャライー白(はく)530-0047 大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル2,3F   TEL.06-6363-0493 
2013年9月2日(月)ー9月14日(土)
11:00-19:00 (土曜日17:00まで/日曜日休廊)
ギャラリートーク 9.14(sat.) 15:00~  尾崎信一郎氏+出品作家

*中島一平先生が出品されています。(上の作品)

もうすでに会期は始まっていて、来週の土曜日までです。

「ペインタリネス」展は『原則として抽象表現、それも文字通りペインタリーな表現が多く用いられた作品』で構成されています。『彼らに共有されるのは、様式や手法ではなく絵画に向かう姿勢である。略』(パンフレットより)
ギャラリーの扉を開けると中島先生の絵がまず眼に飛び込んできます。軽快、透明!
重たいはずの油絵具を軽々としたストロークで描かれる先生独自の不思議な感触の作品です。皆さんぜひギャラリートークに行きましょう。


もう一つの展覧会は城野愛子先生です


城野愛子先生個展案内状より 


城野愛子展 天野画廊
530-0047  大阪市北区西天満4-2-7  昭栄ビル北館1F20   TE 06-6364-0784
城野先生からのコメントです。
「こんにちわ。2年次の城野です。9/30~10/5、大阪の天野画廊で個展をいたします。2003年より始まり同じ場所で発表を続けて今年10回目を迎えました。今年はまた次の10年を目指して新しい一歩のつもりで臨みます。どうぞご覧ください。」

天野画廊とギャラリー白は眼と鼻の先ですが、会期が違うので少し残念ですね。
でも別々に見に行きましょう。大阪のこの老松通りの界隈はギャラリーも多く、また骨董店も沢山ある名物通りです。街を歩き、絵画を楽しみ、時に先生方に出会って大学の外でお話を伺えるいい機会です。
                      (2013,9/8  洋画研究室 K.)


2013年9月1日日曜日

通信洋画展覧会情報


研究室からの展覧会のお知らせ


9月です。
先日本学で行われた通信卒業•修了生による全国展「爪のあと」も無事修了しました。
出品者の皆さまご苦労さまでした。
さて、京都のギャラリーは夏休みが明けて、秋に向けての特色ある展覧会が用意されています。本学通信関係の展覧会のご案内をいたします。



菊本真理亜 • 戸田道子 • 藤原弘美 3人展
2013年9月10日(火)〜15日(日) 12:00~19:00 (最終日は18:00)
同時代ギャラリー  京都市中京区三条御幸町南東角1928ビル1F
                                        TEL. 075-256-6155
● オープニングパーティ 9.10 17:00~





前回にお伝えした、第98回(61回は間違いでした。失礼しました)二科展が、9月4日から始まりますが、、通信洋画大学院で技材研究の指導をされた篠原涼子先生が、「パリ賞」受賞されました。おめでとう!! よかったですね。
彼女は本学のドクター修了生でフレスコ技法での制作を模索中。キャンバス地に油彩で描くのとはひと味違う絵画の表情を展覧会でご覧ください。
中原史雄先生のギャラリートークは9月14日午後3時から、六本木国立新美術館にて。
次回またご案内いたします。             
                     (2013. 9.1.洋画研究室   E.K.)