このブログを検索

2013年8月26日月曜日

第4回京都造形芸術大学通信教育課程全国公募展、教員近況など

(2013年8月24日 京都造形芸術大学通信全国公募展など)

相見先生による講評

 皆さんお元気ですか。通信第4回全国公募展のレセプションが8月24日(土)に本学ギャルリーオーブで行われました。大勢の洋画のOB,OGの皆さんが来られて、(上写真のように)レセプション前の作品講評にも熱心に耳を傾けておられました。きららでもご報告のとおり、洋画は多くの入選者が選ばれましたが、なかでも今回は準大賞に2008年度洋画卒業生の尾崎まりこさんと、来場者賞に2007年度卒業生の泉川博之さんが選ばれた事は大変うれしいことでした。

尾崎まりこさん作品「無題 a,b,c,」

尾崎さんの授賞風景

来場者賞受賞者泉川さん


上の写真、尾崎まりこさんはパネル三枚の連作ですが、色鉛筆でびっしりと、
線を刻み付けるように描かれています。今回の「爪あと」というテーマに相応しい
「生」の痕跡が私たちに伝わってきます。

泉川博之さん作品「刻の流れ2013」
泉川さんはこの全国展で受賞歴のある方ですが、今回の作品はうねるような形態に、ほとばしる色彩を効かせて気力ある画面をつくられましたね。

今後も洋画の皆さんの作品を拝見できるのを心待ちにしています。



さてここで全国展とほぼ同時期に京都市美術館で行われていた関西国展で出品されていた
お二人先生
の作品をご紹介しましょう。通信の主に1年生と2年生をご指導していただいている
門川昭子先生と長谷川宏美先生の絵画作品です。


門川昭子先生「My Zone 2013-夏」

門川先生は抽象的な作品で、国展会員の重鎮のお一人ですが、さまざまなテクスチュアを用いられて描かれます。キャンバスに刺繍?というような、ざくざく糸を縫い込む仕事もされていましたが、今回はフォルムの明快な、力強い作品を出品されて眼を引きました。

長谷川宏美先生「Life]

門川先生の対面に長谷川先生の作品が展示されていて、京都市美術館の2階第1室のど真ん中に、お二人の作品が向かい同士で並んでいる姿はパワフルで充分な女性パワーを感じました。
またお二人の授業風景もご紹介しますね

みんな元気ですか?中原や!


さて最後に我らの中原先生が東京の国立新美術館で行なわれる第61回二科展に出品されますが、9月14日(
土)美術館で15時からギャラリートークがあります。
通信卒業生の皆さん、学生の皆さん、通信洋画にご興味をお持ちの皆さん、
ぜひぜひ、中原先生のお話を聞きにいらしてください。


本日もまたパソコンいうことを聞いてくれず、字体が大きかったり小さかったり、写真が消えたりの悪戦苦闘でした。また次のブログでお会いしましょう。全国展ご参加の多数の皆さんありがとうございました。
                                 (2013、8,26 洋画研究室 E.K.)



2013年8月20日火曜日

《洋画イベントのご案内》

【卒業生レクチャー:甲斐美奈子さん】

 洋画研究室では昨年度より、恒例のギャルリ・オーブでの卒業生展に合わせて、通信洋画卒業生で作家活動をしている方をゲストに招き、卒業後の制作活動についてのレクチャーを開催しています。
 今年度も引き続き卒業生展最終日の8月24日に、新制作展で活躍中の卒業生甲斐美奈子さんをゲストに迎え、下記の予定でいろいろとお話を聞いてみたいと思っております。
 公募展・団体展などへの出品を考えておられる方にとっては、参考になる話も数多く出てくるとおもいますので参加していただければと思います。
 
 ちなみに、甲斐さんは2008年度通信洋画コースの卒業生。下記のとおり2009年三月の卒業制作展で学長賞を受賞し、同年の新制作関西展では新制作関西展賞受賞、同じく新制作展本展では第73回新制作展新作家賞を受賞と立て続けに受賞され、現在は新制作協会協友として意欲的に活動しておられます。
 
 当日は卒業生展の最終日で受賞式とレセプションも18:00からありますので、新主任の川村先生と相見先生もレクチャーの進行から参加されます。是非みなさんお誘い合わせでお越しください。

イベント情報
 
◆日時:8月24日(土)16:00~17:00
◆場所:NA405教室
◆ゲスト:甲斐美奈子さん
◆進行:相見節子、川村悦子
 
経歴
大阪府高槻市在住
洋画コース2008年度卒業
2008年度卒業制作学長賞受賞
2009年第73回新制作展新作家賞受賞
現在 新制作協友
 
 
2009年
「燦めく」
F100油彩

前期洋画1年デッサンと2年油彩ー基礎編

牛骨鉛筆デッサン
 洋画基礎編紹介   2013,8,20

8月もお盆を過ぎました。まだまだ秋の声は遠いですね。
通信洋画新米教員の川村です。これから私もブログ参加させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

4年の卒業制作はようやく100号に入りました。
その紹介を前の山河先生のブログを拝見していて、
少し紹介するつもりでしたが、
まだまだ先もあることだし、
今日は1年と2年の授業の前期風景を
振り返りましょうか。このデッサンは6月に行われた。
洋画スクーリング最初の授業です。

私感心することしきりでした。

牛骨はなかなかいいモチーフで、絵心を掻立てるといいますか、描き手のよいところが導かれる 優れものです。古野先生の講評会風景も面白くて、学生は自分の作品コメントと他の学生のコメントを同時に語る趣向になっていて、結局人の絵をどうみるかという客観性が自分の絵に返ってくることになるのですね。 古野先生のご指導も的確で、だから学生さんたちがぐいぐい伸びます。
こうしてこの授業から洋画は出発します。


さて、次の写真は2年生の静物油彩②の講評会風景です。
この授業も面白い!! 素晴らしく激しい色彩の大型モチーフ群像を前にして、学生達はひるむことなくコラージュやアクリル絵の具でエスキースをした後、その構図のまま油彩でタブローにはいります。                           
ここに大型モチーフ群像風景を紹介できないのは残念ですね。
それぞれ固有のモチーフの色彩はてんでばらばらなのです。
それを絵画としてどう成立させるかという、色とカタチの構成をここで一挙に勉強する
わけですから、本当は難しい課題です。しかし学生さんたちはまずコラージュで思い切りよく色彩と遊び、つまり紙を貼るという気兼ねなさと軽快さが大胆な制作に向かわせるのでしょう。 下の二段飾りの作品群は下が段ボール下地にコラージュ、上が油彩制作です。 今回はこれまで。私ブログは不慣れでして、パソコンが云う事きてくれません。ごめんなさい。 (洋画研究室 E.K.)

静物油彩② 一居先生の講評会

2013年8月3日土曜日

【報告】

 前掲の展覧会報告中で全国公募の団体展に60名を超える通信洋画卒業生の方が入選を果たしていると報告しましたが、ちょうど卒制が始まるまえに主任の川村悦子先生から全国公募のコンペティションのひとつ、「京展」にたくさんの造形大洋画関係者が入選しているとのことを伺いました。
 スクーリングや何やかやで遅くなりましたが、主任より是非ブログにアップしておいて欲しいとのことでしたので報告しておきます。

《京展入選者》
 やっとデータをアップしますが、厳しい審査の中での入選者100名、なんとその中に23名の造形大洋画在学生や卒業生が入選しているとのことです。
 入選者の約4分の1にあたる23%が造形大出身とは驚きですね。通信洋画からは14名、通学部からは9名といった内訳でした。昔の短大時代の卒業生などは入れず、ざっと近年在学か卒業された方の名前を確認しただけですので、他にも隠れた入選者がいるかもしれません。
 緑のチェックが通学生、黄色が通信卒業生です。



 その他にも笹谷美保子さんの富山県展、山田洋子さんの岐阜県展優秀賞受賞などの報告も同時期に届いていました。
 数々のコンペを経験しておられる
ベテラン作家からみてもすごいことだと思います。頑張れみんな!(Y)


【スクーリング報告】

8月に入り暑さもたけなわといったところ。
大変な中スクーリングもみなさん頑張って参加されていることと思いますが、暑い中ですので十分体調管理に気を配りみのりのある夏にしてください。

《卒制スクーリング》

 皆さん興味を持たれる卒業制作についてですが、先月26日~31日まで6日間卒制二回目のスクーリングB日程が行われました。
 テキスト課題の50号自由課題二点(プレ卒制)、ポートフォリオ用写真準備と副論下書き、100号のエスキースなど、スクーリングに入るまでは大変なご苦労だと思いますが、みなさん一人も漏れずに頑張ってくれました。

 一日目の50号合評に続き、三日目には学生主導での100号プレゼンテーション、つまり「100号ではこのような意図や経緯で、こんな作品を作ります。」といったエスキース発表ですね。
 みなさん緊張気味で三日目を過ごされましたが、お互いの心理や造形的興味などが理解できたようで充実したプレゼンテーションでした。
 四日目にはお疲れ様会で懇親会が行われ、みなさんプレゼンの山場を越えた解放感で和気藹々と楽しんでおられました。翌日がしんどかったですよね。

   50号合評風景


 三日目から五日目は担当した教員の小講義をがあり、四日目のエスキース相談を経て100号にとりかかって行きますが、全員白いキャンバスに向かい充実した仕事ぶりで、私たち指導側も満足しています。しかし暑い中、やや体調不良になられる方もおられ少し心配しましたが、なんとかみなさんくたくたになりながらも一番の山場を越えられたという感じでした。
 本当にお疲れさまでした。しかし、8月26日のポートフォリオとプレ副論までは気を抜かないで!!

 現在は大学院のスクーリング中、8日からはA日程の卒制スクーリングです。先生もみなさんも体調には気をつけて頑張ってください。(Y)


 


【お知らせ】

 三月にアップした一年次担当の由井武人先生の受賞報告の際、8月に東京のアートコンプレックスセンターでの個展を予告しましたが、みなさん見に行っていただけましたか。
 
 随分前なので忘れておられるかもしれませんね。
由井先生からデータをいただいていなかったので、私もうっかりしていましたがDMはいただいていますので再度お知らせします。あと今日を入れて二日しかありませんが、東京学舎のすぐ近くで信濃町から歩いて7分です。
 お近くまでおいでの節は是非覗いてあげて下さい。


《由井武人 個展》 7月30日(火)~8月4日(日) 11:00-20:00 最終日は18:00まで

The Artcomplex Center of Tokyo
アートコンプレックス センター

〒160-0015
東京都新宿区大京町12-9 Tel/Fax 03-3341-3253
http:/www.gallerycomplex.com



由井先生、東京まで行けなくてすみません。(Y)
【展覧会報告】

 前回お知らせした川村悦子先生の個展と山河全の個展も無事終了しました。
多くの通信教育部生、卒業生の皆さんに来ていただきありがとうございました。

川村先生の分はないのですが、山河の分だけ会場写真を掲載しておきますので見れなかった方は雰囲気だけご覧下さい。
 近くでは京都市美術館別館で同時期に自由美術会関西展が開催されており、短大や通信の卒業生たちも結構多くの方が出品しているのに驚きました。

 実は、二科会展や新制作会展、国画会展などの団体展本展には、通信洋画卒業生の方たちが全部で60名以上入選しているのですよ。皆さん頑張っておられますね。




※上 恵風二階ギャラリー、下 同一階ギャラリー