2017年9月18日月曜日

東京スクーリング報告

 台風一過、とはいえ18号はまだ稚内付近で北海道でもまだ被害が出ているようです。被害に遭われた方へお見舞い申し上げるとともに、皆さんのご無事を心よりお祈りします。
 17日に京都本学で行われる筈の「ホームカミングデー」でしたが、台風直撃も予想され、皆さんの交通事情を考えて中止となってしまいました。来られる予定でおられた皆様申し訳ありませんでした。
 私達も前日まで何の連絡もなく、すべて大学HPで告知されていたようで、観ておられない方にはご迷惑もかかったことと思います。併せてお詫び申し上げます。

 これほど様々なテクノロジーが発達しても、まだまだ人知では解決できないことだらけですね。地面が動き、大風が吹くだけで右往左往するのに、おまけにもめごとやミサイルも飛び、問題は資源や土地といった昔からの利害ばかり、人が増えるだけでさらに複雑にしているのかも知れません。
 そこで豊かさとは何かを問う、我々の芸術にこそ意味があるのかも知れないですね。

山本先生から演習Ⅲ-1塑造と油彩の東京スクーリング報告が届きましたのでアップさせていただきます。

《洋画Ⅲ-1 「人体油彩2-塑造と油彩」》


前半:8月25日(金)~27日(日)
後半:9月8日(金)~10日(日)
担当:山本 努 先生


 東京外苑キャンパスにて8/25-279/8-106日間の日程で前期19名、後期18名で行いました。前期3日間では人体をクロッキー、塑造(水粘土での立体制作)、木炭デッサン(F30号)を行います。やること多すぎで、かなりハードです。

 但し、流れはわかり易く油彩を描くにあたって人体の掴み方をクロッキーでは、流れや
動きを、塑造では量感や組み立てを引き継いで木炭デッサンで人体の形態確認と背景を含めた後半に制作する油彩エスキースを行います。

 逆にいえば、とても丁寧に人体と取り巻く空間に迫る事が出来る授業ともいえます。
 クロッキーは写真を取り忘れました。


塑造はこんなのを作ります。なんなのか意味がわかりませんね。
これを基礎にして粘土をつけていきます。



人らしくなってきました。

塑造は個人的に大好きです。得意だからでは無くて、大人になって粘土をこねくり回す。童心に戻れる感覚が新鮮な発見をもたらしてくれるようで出来の善し悪しではなく過程のやり取りが面白い。


駆け足で木炭素描です。

 レイアウトを決める為にクロッキーを挟みますが、塑造での経験が活きたのか昨日より格段に良くなっていると感じました。

 油彩のエスキースの意味合いがあるので、背景を描きます。人体のみ切り取り描くよりもそのまま描けばいいので簡単に思えますが、なかなか難しい。人体との対比、構図を踏まえてトリミング位置を決めながら描いていきます。

 このときに、画面上に入ってくる形態を色面化して明暗のバランスを整えておくと油彩が楽になります。
 また、人体の形態確認もやり取りしやすい木炭でチェックします。


良く描けたと思います。

 無理に絵作りせず、無難に描いているよう自然に見せる難しさが背景にはあります。実際の世界は必ずしも主題に奉仕しません。が、画面には主題が存在します。どのように自然さを絵作りするのか、面白みの一つと思います。



後半油彩に入ります。

 焦らず、素描の確認から行います。人体という有機的な対象やアトリエの空間の要素なども時間の経過に伴い多少変化します。また、前半制作中に感じた事など思い出す為にもう一度、自身の制作した画面と向き合う時間を設けます。

 基本的に明暗に従った色彩での制作となります。でも何か目標をもって挑戦するのであれば止めません。課題という制限の中でなぜ出来ないのか、問いかける事から自己表現の切っ掛けが見つかる事もあると思います。

 すごく、丁寧にモデルさんを見て、細部を追いかけ、夢中になって描き込んでいるのにうまくいかない。画面を離れて、突き放してみましょう。鏡に映したり、逆さにして客観的に見てみる事も良いと思います。明暗の階調が無くなっているかもしれませんし、カタチがおかしくなっているかもしれません。

 背景がわからない。見えるものを描いてみると良いと思います。それでは絵にならないかもしれませんが、何故構図を壊すのか、その要素はなにか。要素を無くして人体にフォーカスする、それもありです。しかし、裸の人を複数人で取り囲む異常事態を逃す手も無い気がしたりします。絵画では、場を長時間共有したからこそ出来る映像や写真では難しい、記憶、空気感などを含めた経過を詰め込む事が自身の目や感覚通じて描き込むことが出来るかもしれません。

  
 良い制作、絵が出来たと思います。よく見て、感じ、出来るだけ忠実に描く課題のなかで、皆さんずいぶん違う表現になりました。描き方、技術も大切ですが、対象を見続け、積み重ねられた画面との関係を築くことから必要な事を教えてくれる事もあります。そこから次のアプローチを始めて良いように思います。また、日々忙しいとは思いますが見続ける事、手を動かし続ける事で自らの身体に経験を積み重ねる事を継続して頂ければと思います。(報告:山本先生)

※山本先生、受講生の皆さんお疲れさまでした。忙しい時間を過ごされましたが、クロッキー、塑造、木炭デッサンともに、同じくモデルを「ムーブマン(動勢)」、「立体空間」、「平面表現」といった多方面から探る作業です。
 ですので「クロッキー終ったし第一行程終了で一旦終わり!」とはならないのです。
一連の作業としてモデルの人体を把握することが大切ですね。
それがしっかりできたせいか、後半の人体には単に写すという意味だけではなく、山本先生の評価にある通り、良い作品ができているように思います。
 デッサンや表現は日々の技術を磨くことも大切ですが、なによりも対象から様々な実感を受け取ることがとても大切です。
 この感触を忘れず、絵の楽しさを味わっていただければ次第に表現力が向上していくと思います。熱が冷めぬうちにテキスト課題も頑張ってくださいね!(Y)


2017年9月14日木曜日

続・卒業生のご活躍ー二科展ー

今日は現在、六本木の新国立美術館で開催中の二科展入選者のお知らせです。
卒業生の方々のお名前を紹介します。

皆さんの作品をアップできねくて、お名前だけですが、ご入選、ご入賞おめでとうございます!!!。


まずは中原史雄先生の作品「在る日その影17-7」
目くらまし的にチューリップが顔を揃えています。その背後に人が逆さまになって浮かんでいたりします。中央のストライプの模様も、人に投影しているようなストライプ模様もゆらゆらして揺れています。絵の前に立つとどのような感触を味わえるのでしょう。

その次に本学通学大学院修了生の山岡明日香さんが、二科賞受賞されました!
おめでとうございます。



通信の卒業生で、中田登さんは、特選を受賞されています。重ねておめでとうございます。
以下入選された方々と、会友の方のお名前です。

(入選者)

黒沼輝野さん。佐野義博さん。鹿浜かよさん。菅原照さん。杉戸順子さん。鳥井優子さん。中田登さん。橋本則子さん。藤原弘美さん。政千鶴子さん。森田本子さん。

(会友)
 津田佐千子さん。高見愛さん。

二科展京都巡回展は10月24日〜29日まで、京都市美術館別館で行われます。
京都で拝見します!

益々のご活躍を願っています。(K.)





2017年9月12日火曜日

卒業生のご活躍ー報告

卒業生の方々から時々報告いただきますが、今日はお二人の紹介です。

2014年度卒業生の浜田一夫さんに先日お会いしたときに、ご受賞のことを聞かせいただき、今日まで報告が遅れましたがごめんなさいね。

地元の亀岡市美展に入賞されました!
優秀賞でしたか、100号の大きなサイズで挑戦されてよかったですね。

おめでとうございます。


       
このDMで拝見すると、具象表現から少し抽象性を帯びたものに展開されていますね。
大学を卒業されて中々大きなサイズで描くのは勇気がいりますが、
こうして結果を出されるとまた続けていけます。
頑張って下さい。
そして。もうお一人


福岡県美術展覧会で入賞(宮若市長賞されたのは、
 2015年度卒業生の 安樂佐智子さんです。
      

安楽さんの作品「こもれびの詩」



73回福岡県美術展覧会  

会期:平成29年9月12日(火)~9月18日(月・祝)
10時00分~18時00分 ※入館は17:30まで
会場:福岡県立美術館
福岡市中央区天神5-2-1


安楽さん。木漏れ日をもとめて、自宅の床にカーテンがそよいでいる作品が卒制でした。
あれからこうして展開され嬉しいです!

亀岡に、福岡に、お近くの方はぜひお出かけください(K.)


        

洋画9月の展覧会のおしらせ② ホームカミングデイ!

お待たせしました。
9月の展覧会のお知らせ第2回目です。
今回は先生方の個展田公募展のお知らせします。
冒頭は二科展です。


第102回二科展 9/6~18
六本木国立新美術館で現在開催中です。



本展では会員で本学の中原史雄先生をはじめ多くの卒業生が出展しています。
今回は会期と場所のお知らせだけですが、
改めて本学関係者の入選者のお名前などブログアップいたします。次回お楽しみに!



続いては、大学院でご指導いただいている木村克朗先生の個展のお知らせ。
本日から京都三条木屋町上がる西側のギャラリーなかむらにて始まりました。

木村克朗展 9/12~10/8
11:00~19:00
ギャラリーなかむら







 木村先生のモノクロームの絵肌をよくご覧下さい。
浮かび上がってくる線や形は時に、文字に見えたり、ランダムな線の遊びのようにも見えます。筆跡のかすれや、勢いが作者の呼吸と呼応して不思議な時間を感じます。

続いては2年次担当の城野愛子先生の個展のご案内。


城野愛子展
9/18~23  11:00~ 19:00
天野画廊




この時期にいつもご案内いただく城野先生の天野画廊での個展です。次第に風景のシルエットが明らかになってきましたね。といっても、いつもいろいろな切り口から色彩鮮やかにご自身の周辺の景色を見せて下さいます。「ここから見える世界」と題された新作展。
お楽しみに。


そして1年次担当の古野恵美子先生の個展です。
今年2回目の個展ですね。


古野恵美子展
9/19~24    12:00~19:00
ギャラリーヒルゲート




DMに見られるのは沢山の人々。でも小人?                     蟻さんのような彼らが取りまいている塊は何でしょう?
その頂きにも小さな人々がいます。

時々思うのですが、絵描きには独自の間の取り方ってあるのかもしれません。

それぞれ独自のものさしを持っていて、
そのものさしの単位が絵描きによって違うのでしょうね。
だから100号というキャンバスでも、小さいと感じる人もいるでしょうし、
10号のキャンバスを大きいと感じる絵描きもいると思います。

私は最近80号というサイズが大好きになりました。
S、M、F,と一昨年から今年にかけて80号オンパレードです。何故でしょうね。
何の制約もないのに、その大きさになぜか落ち着くのです。

絵のサイズは描こうと思う内容や空間に自ら問いかけて、
選んでいくものかもしれませんが…。
私ももう一度考えてみたいと思います。

とりとめのない話になってしまいましたが
最後は大学からのお知らせです。

昨年から始まったホームカミングデイがこの17日の日曜日に本学で行われています。
通学と通信の大同窓会ですけれど、イヴェントあり、パーティありでにぎやかですよ。
瓜生祭(学祭)も16~17日に行われます。例年通信では大阪クラブの有志がカフェをオープンされていますが、今年はどうだったかな?
もしよろしければ
大学ホムページをご覧の上、ホームカミングデイのご参加申し込みしてくださいね。
私たち教員も出かけております。(K.)


ホームカミングデーが9月17日に本学で行われます。
当日スケジュールは以下の予定ですが、瓜生山学園創立40周年を記念して大々的に行われます。詳しくは下記のホームページをご覧下さい。

1200 式典会場(春秋座)開場
1230 開会
13301430 懇親会(オーブ吹き抜け)
1430 春秋座イベント開始(希望者のみ)
1630 春秋座イベント終了

〈ホームページ〉 http://www.uridou.jp/hcd/